請願第8号 小中学校の女子トイレに生理用品を常備することを求める請願
令和5年11月20日
並木敏恵
大野とし子
今尾安徳
要旨
春日部市として予算措置を講じ、生理用品を小中学校のトイレに常備してください。
理由
最新の調査(2023年秋、新日本の婦人の会滋賀県本部が171人の小中学生にアンケート実施)によると、8割の生徒が学校トイレに生理用品の設置を望んでいることがわかりました。主な理由は、学校で生理用品がなくて困ったこと、保健室はいろいろな人がいて、生理用品をもらいに行きにくいこと、休み時間内に余裕をもって対処したいことなどです。
政府の「女性活躍・男女共同参画重点方針」では、「生理の貧困」は“女性の健康や尊厳にかかわる重要な課題”として位置づけられ、女性が尊厳と誇りをもって生きられる社会の実現を強調しています。
いま、物価高や非正規の仕事での低収入により、生活が困窮し、毎月の必需品である生理用品を購入しにくい家庭、保護者による養育の放棄(ネグレクト)などから生理用品に不自由し不安を抱える児童生徒がいます。
生理にはまだネガティブな感情が根強くあり、生理用品がなくて困っていることを言い出しにくい状況や生理中は生理痛などの心身の不調がでるなど、ただでさえ気分も落ち込みます。性教育やジェンダー教育をすすめ、生理用品をいつでも入手できる環境を整えることは、学びの環境整備です。子どもたちが安心して通学でき、心も身体も健康で衛生的な生活を保障するために、予算措置を講じ、生理用品をトイレットペーパーと同じように小中学校の女子トイレに常備して下さい。
地方自治法第124条の規定により、上記のとおり請願を提出します。
2023年11月20日
春日部市議会議長 荒 木 洋 美 様