請願第2号 公民館の有料化にともなう使用料の減免・減額措置等についての請願
平成19年5月18日
松本浩一、秋山文和、福田晃子、卯月武彦、村松君子
件 名
公民館の有料化にともなう使用料の減免・減額措置等について
要 旨
1.公民館有料化にあたって、使用料について適切な減免・減額措置を講じてください。
2.公民館有料化の具体化にあたっては、住民及び利用者の声を十分聴いてください。
3.施設・設備・備品等について改修・拡充・整備してください。
理 由
公民館は、憲法・社会教育法に基づいて設置された社会教育施設であり、その設立の趣旨にてらして本来無料を旨とするものです。市は従来より、公民館を地域住民・市民に自由に開放された社会事業施設として、図書館や公園と同じく、使用料を一貫して取らないできました。当然とはいえまことに妥当な判断です。
しかるに、この度、市が公民館有料化の考えを打ち出したことはまことに残念です。
少子・高齢化社会や地方分権、さらに国際化などの進行のなかで、公民館は高齢者・子ども・障害者・外国人など社会的弱者の地域生活を支えるという大きな役割を果たしています。さらに、生涯学習の時代といわれるなかで、公民館は、乳幼児から高齢者まで地域住民の生涯学習推進の拠点としての役割も担っています。ボランティア・子育て支援・健康推進・地域支援等々につながる活動も、教育・歴史・文学等を学習するグループ活動も、みんな市政を支える活動となっています。施設を利用する人々が生きがいをもち、人との豊かなつながりを得て、市政の手の届かない部分を補うことで、真の住民参加を果たしています。これらの事実を考えるなら、いちがいに「受益者負担を」と言えるでしょうか。
使用料が有料化されると、会費を値上げしたり、新たに会費を取らざるを得なくなったりで、退会者も増え、会を維持できなくなる団体が出てくることは必至の状況です。長い時間をかけて築いてきた春日部市の社会教育活動が衰退していくことは明らかです。教育の機会均等を保障し、市の活性化を図る意味からも、有料化にあたっては適切な減免・減額措置を講じてください。
公民館の使用料有料化は春日部市民にとって多大の影響を与えるものです。現在公民館を利用しているものにとっても、今後利用していこうとしているものにとっても大きな不安と疑問を抱く問題です。有料化を具体化するにあたっては広く利用者・市民の声を聴いてください。
施設使用料の算定は、施設の新旧、設備の多少や有無に関わりなく画一的な平米単価で計算されています。老朽化した施設と整備された設備とが同額では不公平ではないでしょうか。有料化とするなら、それに相応しく、改修、設備・備品の修繕・充実につとめてください。
誰もが安心して今後も公民館を利用し、真の住民参加を果たしていけるよう願っています。
地方自治法第124条の規定により、上記のとおり請願書を提出します。
2007年5月18日