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意見書 議決結果

詳細情報

件名

議第11号 獣医学部開設をめぐる「加計学園」疑惑の徹底解明を求める意見書

本会議議決結果

議決日
平成30年6月14日
議決結果
否決

内容

 「加計学園」の獣医学部開設をめぐり、愛媛県が5月21日に国会に提出した文書のなかに、安倍晋三首相と同学園の加計孝太郎理事長が2015年2月25日に面談し、学園の獣医学部新設について説明を受け、安倍首相が「獣医大学の考えはいいね」と応じていたことが明らかになりました。半世紀ぶりに開設される獣医学部の事業者に同学園が決まった昨年1月まで、計画そのものを知らなかったと国会で答弁してきた首相の説明を突き崩す内容です。
 安倍首相は翌22日に面談の事実を否定し、学園側も面談の事実を否定し、「県と市に誤った情報を与えてしまった」とする釈明の文書を一方的に発表しました。仮に学園側の説明が事実だとすれば、首相の後押しがあると見せかけて愛媛県と今治市を動かそうとしたことになり、これ自体重大なことです。ところが、安倍首相はこの学園の説明に抗議すらせず、「論評する立場にない」と、まるで他人事のような態度に終始しています。
 しかし、首相と理事長は長年の友人であり、面談否定の根拠はなく、学園側が口裏を合わせて虚偽の釈明を行ったとしか考えられません。さもなければ学園が虚偽報告で県や市をだまし、首相が進めた「国家戦略特区」を利用し、国の認可を得て獣医学部を開設し、用地の提供や補助を手にしたことになります。
 安倍首相と加計理事長との面談は文書の他の部分でも再三登場し、その中には「理事長と総理との面会を受け、同(柳瀬唯夫)秘書官から資料提出の指示あり」などの記録もあり、両氏の面談をきっかけに官邸や内閣府が動いた可能性は極めて濃厚と言わなければなりません。
 マスコミ等の世論調査でも、安倍首相や柳瀬氏の国会での説明で「疑惑は晴れていない」が83%(「朝日」21日付)、首相の説明に「納得できない」が77%(「読売」同日付)にのぼり、柳瀬氏の発言の後発表された調査でも、7〜8割が「納得できない」「疑惑が深まった」と答えています。
 よって国においては、加計理事長、柳瀬唯夫元首相秘書官の証人喚問、愛媛県知事、今治市長の参考人招致を実現し、加計学園獣医学部開設をめぐる疑惑を徹底的に解明するよう強く要望します。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成30年6月14日
                       春 日 部 市 議 会
衆議院議長 様
参議院議長 様
内閣総理大臣 様
文部科学大臣 様

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