各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 新政の会
- 視察先
- 愛知県 豊田市
- 視察案件
- 豊田市地域公共交通計画について
- 実施日
- 令和7年10月1日
- 参加者氏名
- 山崎 進、鬼丸 裕史、水沼 日出夫、石川 友和、山口 剛一
視察結果概要
(1)視察先の概要
豊田市は愛知県のほぼ中央に位置し、愛知県の三河地方に位置する市です。中核市・中枢中核都市・環境モデル都市・SDGs未来都市に指定されています。自動車メーカーであるトヨタ自動車の企業城下町であり、市名は同社に因みます。1958年(昭和33年)までの市名は挙母市(ころもし)です。愛知県全体の17.8%を占める広大な面積を持つまちです。全国有数の製造品出荷額を誇る「クルマのまち」として知られ、世界をリードするものづくり中枢都市としての顔を持つ一方、市域のおよそ7割を占める豊かな森林、市域を貫く矢作川、季節の野菜や果物を実らせる田園が広がる、恵み多き緑のまちとしての顔を併せ持っています。
(2)視察内容
豊田市は、市町村合併に伴う都市としての一体性の形成と、都市と山村の共生、交流人口拡大による地域の活性化を図るため、公共交通ネットワークを構築することを目的に、平成18年度に第1次となる「豊田市公共交通基本計画」(平成18年度から27年度)を策定し、おいでんバス等の運行を開始しました。
また、平成27年度に第2次計画(平成28年度から令和7年度)を策定し、第1次計画で築いた公共交通ネットワークの維持と質の向上を目的に、交通結節点の整備、ICカード乗車券システムの導入、バス情報のオープンデータ化、燃料電池バスなどの次世代バス車両の導入に取り組んできました。その結果、鉄道駅26、バス停約440(基幹バス)を抱える公共交通の充実した都市となりました。しかし、近年は人口減少や少子高齢化、新型コロナウイルス感染症などの影響により、交通を取り巻く環境は大きく変化しています。このような様々な状況変化に対応するため、現在の「豊田市公共交通基本計画」を改定し、計画の構想に「交通まちづくりビジョン2040」を据え、公共交通を軸とした交通の総合計画として「豊田市地域公共交通計画」を策定しました。本計画は、特にコミュニティバス、その中でも生活交通のあり方について主眼を置いた計画となります。
(3)視察から得られた考察
豊田市は平成の大合併で近隣の4町2村を編入し918㎢に面積が拡大しました。編入した地域は山間地域で、これらの地域が加わって豊田市の約7割は森林です。旧豊田市域は名鉄と愛知環状鉄道と愛知高速交通の駅が合わせて26駅あります。編入した地域である鉄道空白地区を結ぶ「基幹路線バス」と、旧豊田市地域内や編入した旧町・村地域内を循環する「地域バス及びデマンドバス」と、更に利用者が少ない地域は週2日運用する「地域タクシー」とそれぞれ地域に合った公共交通を様々な手法で共助と公助をMIXして運用しています。
地域公共交通と併せて、福祉的に高齢者を対象とした全路線割引定期券の販売や、一人暮らしの高齢者や障がい者のタクシー料金助成、小中学生・高校生へのバス通学補助事業、福祉車両移送サービスなども合わせて行なっています。
また共助交通支援事業として、住民主体による移動支援を行なっております。これは近隣の住民同士が車を共同利用(シェア)して、協力して地域で移動に困る人の送迎支援等を実施しています。なかなかおもしろい事業だと思いますが、担当者曰く団体を引っ張るリーダーとなる人物がしっかりと運用する事が非常に重要とのことでした。
自動運転バスについては国の補助を受けながら実証実験を行なっている状況で、これは実証実験を行なっている多くの他市と同じ状況でした。
様々な手法を一遍に見ることができたと思います。実際どの手法がこれからの春日部市にマッチするのか公共交通の在り方を考えて議論を深める必要があると考えます。

視察の様子