各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書
視察報告書
- 委員会名・会派名
- 教育環境委員会
- 視察先
- 岡山県 総社市
- 視察案件
- 昭和五つ星学園について
- 実施日
- 令和7年10月31日
- 参加者氏名
- 永田 飛鳳、伊藤 一洋、石川 友和、平沢 一博、栗原 信司
視察結果概要
(1)視察先の概要
総社市は、岡山県の南西部に位置し、東部は岡山市、南部は倉敷市の2大都市に隣接しています。総面積は211.90㎢で、地域の中央を北から南に岡山県の三大河川のひとつ高梁川が貫流しています。年平均気温は16.5℃前後、雨量は年間1000mm前後で、瀬戸内海特有の温暖、少雨の恵まれた気候です。
かつての古代吉備の国の中心として栄えた地域であり、古墳時代には吉備の中心地として栄えたことをうかがわせる数多くの古墳が残されている。平安時代には備中国内の神々を合祀した総社宮が建てられ、総社市の名称はこれに由来している。
鎌倉時代以降は農村地域として発展したが、高度成長期の昭和40年代頃からは、県南工業地帯の発展に伴い、宅地開発が進むとともに、その後背地として自動車部品の製造を始めとした内陸工業も発展し、近年では、歴史に培われた吉備文化と、豊かな自然環境を背景に、住宅都市・学園都市としての発展もみせている。
(2)視察内容
○教育特区について
教育特区は平成28年4月から始まった事業であり、英語特区、英語・音楽特区、英語・体育特区の3つの特区がある。教育特区として、3つのねらいがある。
1つ目は、対象の幼稚園・小学校・中学校が連携し、一貫性のある特別な英語教育を提供することにより、豊かなコミュニケーションの能力と国際的視野を身に付けた人材を育成すること。
2つ目は、総社市が誇る山紫水明の地、山田・昭和・維新・池田・新本地区で、幼少期から豊かな自然と日常的にふれ合うとともに、外国人や地域の人々と関わり合う体験を通して豊かな人間関係を養うこと。
3つ目は、体育特区では、体を動かす心地よさを十分感じ、食育などを通して健康に生活する力を育む。音楽特区では、幼少期から生の楽器演奏に触れるなどして、音楽に親しみ、豊かな感性を育むこと。
教育特区には指定校区だけではなく、市外はもちろん、市内の他の校区からも児童生徒の受け入れをしており、住民登録地がどこであっても就園・就学できるようになっている。
○昭和五つ星学園について
昭和五つ星学園は、「友 地域 未来とつながり 考え、表現・行動する子どもの育成」を学校教育目標としており、「切り拓く子ども」を目指す子ども像としている。
また、「山の中の環境留学」、「使える英語のための英語教育」、「12年間の一貫教育」の3つの柱に力を入れています。
「山の中の環境留学」は、豊かな自然環境をはじめとした地域の教育資源を活用し、自然と直接触れながら、子どもが自ら課題を見つけ、答えを探っていく学習を行っています。
「使える英語のための英語教育」は、これまで取り組んできた英語特区を継承し、12年間で充実した英語教育を実施しています。幼稚園から外国人と触れ合う機会を設け、英語の授業は通常の小中学校よりも多い時間数を設定しています。早いうちから生きた英語に触れることで、「使える英語」が身に付きます。
「12年間の一貫教育」は、幼稚園3年間と義務教育学校9年間の12年間、1つの学園で学んでいます。幼稚園が義務教育学校と一緒に活動したり、異学年で一緒に交流する機会を設けることで、思いやりの心を育み、コミュニケーション能力や他者と協力して物事を進める能力を育てています。
今後の課題としては、様々な学習や行事の精選、人事異動による教職員の意識の変化をあげられていました。
(3)視察から得られた考察
昭和五つ星学園では、住民登録地がどこであっても就園・就学でき、令和7年5月1日時点の昭和五つ星学園幼稚園・義務教育学校では、それぞれ約6割の生徒が学区外から転入しており、生徒児童数が増えていることは、大変魅力的なことだと感じました。
また、ALTの配置について、キャンパス(校舎)ごとに1人ずつ配置されており、複数のキャンパス(校舎)を担当していないことが分かりました。
本市においても、総社市の取り組みを参考にし、今後の取り組みに生かしていきたいと思います。

視察の様子