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各常任委員会、議会運営委員会、各会派 行政視察報告書

視察報告書

委員会名・会派名
日本維新の会
視察先
岡山県 倉敷市
視察案件
「災害時の対応・対策」について
実施日
令和7年7月10日
参加者氏名
平沢 一博

視察結果概要

(1)視察先の概要
 倉敷市は、岡山県の南部に位置し、白壁の町並みが残る倉敷美観地区、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋などが有名であり、中核市・保健所政令市に指定されております。
 市中心部の倉敷川沿いの一帯は江戸時代に幕府直轄領になったのを機に繁栄し、和洋織りなす白壁の町並みが今も美観地区として保存され、県内有数の観光の街としての顔をもつ一方、瀬戸内工業地域の中核都市として、水島地区を中心に、臨海部には石油コンビナートなど重化学工業地帯(水島臨海工業地帯)が形成されており、市内の製造品出荷額は4兆5000億円超に上るなど、西日本を代表する工業都市の一つでもあります。
人口/46万4,687人(令和7年7月1日現在)  
面積/356.07㎢


(2)視察内容
 平成30年7月豪雨により、倉敷市真備地区の約3割にあたる1200ヘクタールが最大5メートルまで浸水し、約6000棟の住家が床上浸水以上の被害を受け、市内で75人(災害関連死23人含む)の方々がお亡くなりになられ、これまで経験したことがない、甚大な被害を経験されました。発災直後の通信ブラックアウトや、避難行動要支援者への対応の難しさ等、その経験を元にこれまで、倉敷市が進めてきた治水対策や防災・減災対策、生活再建、農業・地域企業の復興、まちの賑わいや交流の促進などの取り組み等について学んでまいりました。


(3)視察から得られた考察
 本市においても、いついかなる時にも災害に見舞われる危険性は十分にあります。事が起こってから動くのでは後手後手にまわってしまうので、平時においてできる事をしっかりとやる必要性を強く感じました。緊急時、我々議員は、職員のサポート役にもなれる反面、一歩間違えば災害時において業務に支障を与えてしまう存在にもなり得ることを理解しました。やはり平時において、緊急時にやってはいけない行動をしっかりと意思疎通させておくべきだと思います。また、倉敷市は災害を教訓に避難行動要支援者3000名に対して1829名の個別避難計画を作成したとのこと(106名53班にて取り組んだとのこと)でした。やはり本市においても、特に避難行動要支援者に対する個別避難計画作成の必要性を強く感じました。
 ハザードマップについては、倉敷市の場合、自市のエリアは色分けされていたが、隣接エリア(隣接する自治体エリア)については、色分けがされていなかったとのことで、一部に混乱が生じたとのことでした。本市においても、その辺りをしっかりと確認したいと思います。そして、最後に担当者の方が声を大にして言っていたことは、「避難者はお客様ではない、あくまで自主運営を行う」という事でした。本市においても、しっかりとこのことを市民に対して、日頃からどのように伝えていくか考える必要を強く感じました。
 今回、視察させて頂いた、倉敷市で行っている治水対策や防災・減災対策、生活再建、農業・地域企業の復興、まちの賑わいや交流の促進などの取り組み等について、本市でも模倣できるところはしっかりと模倣し、災害時の対応・対策に取り組んでいきたいと思います。

視察の様子
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