2024年夏以降、「コメ」をめぐる異常事態が進んでいます。
「主食はごはんを食べたいが、コメが高いのでパンやうどんを食べることが増えた。」という高齢者や、「食べ盛りの子に『おかわり禁止』と言っている。好きなだけ食べさせてあげたいが、食費が高すぎて家計がもたない。」という子育て世帯など、消費者がコメ不足と価格高騰に苦しむ一方、コメ農家は激減し、「赤字続きで続けられない。」「後継者はいない。自分の代で終わり。」など、30年に及ぶ生産者米価の暴落と生産削減を押し付けてきたことによって、日本の食料と農業が深刻な危機に陥っています。
備蓄米の円滑な流通を躊躇なく行うと同時に、国民の主食である「コメ」を安定的に供給し、国民が安心して食べられる価格に安定させるために、下記のとおりコメ政策の転換を強く求めます。
記
1 コメ不足の最大の原因は、コメの消費が減ることを前提にした減反・減産を押し付けてきた農業政策の失敗にあるため、減反・減産の押し付けをやめて増産に転換し、コメのゆとりある生産量を確保すること。
2 将来にわたってコメ生産の維持、安定を図るためには次世代の担い手の本格的な育成が欠かせないため、コメの生産費と販売価格の差額を補填し、農業で暮らしていける所得を保障すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和7年6月17日
春 日 部 市 議 会
衆議院議長 様
参議院議長 様
内閣総理大臣 様
農林水産大臣 様