◎本橋一好 学校教育部長  小中学校へのエアコン設置に関する再度のご質問に答弁申し上げます。
 新聞報道によりますと、議員ご紹介の滋賀県近江八幡市では、来年度設置するエアコンの設置費について、国の交付金などを活用して整備し、電気代の一部を保護者に負担してもらう方針とのことでございます。小中学校が15校、幼稚園が9園の370室とのことでございますが、これらの冷暖房に使用する電気代は年間2,200万円に達すると考え、市による全額負担が難しいことから、保護者に負担を求め、額につきましては1年年間2,750円とのことでございます。しかしながら、お話を伺いますと、会計処理ですとか保護者との合意形成などの課題が残っていまして、現実対応はなかなか困難なようでございます。
 県内では、春日部高校で平成17年にPTAが5年間のリース契約により、受電設備を含めて普通教室へのエアコン設置を行っており、設備費と電気料を含めた空調整備費として保護者1人当たり最初の5年間は1カ月1,000円、リース契約の更新後は1カ月700円を負担していただいているとのことでございます。この例では、電気料の契約者までPTAとなっているようでございます。春日部高校のように、高校であれば生徒が学校の学習環境を含めて検討した上で受験し、入学するという選択が可能ですので、設備を含めた負担が可能であったものと考えられます。しかし、公立の小中学校は義務教育でございますので、こうした負担につきましては多くの課題があるものと考えております。
 先ほども答弁申し上げましたが、本市では耐震化計画に基づく補強工事や同時にできる改修を最優先で行っている状況でございます。学校施設や設備の総合的な維持整備の計画を策定する際は、現在蓄えていますデータをもとに、良好な学習環境の一つとして暑さ対策につきましても含めてまいる必要性があると考えております。
 以上でございます。