意見書・決議の詳細情報

番号

議第7号

議決年月日

平成27年6月18日

議決結果

原案可決

内容

　近年、一部の国や民族あるいは特定の国籍の外国人を排斥する差別的言動（ヘイトスピーチ）が、社会的関心を集めています。
　一昨年１０月から昨年にかけて、特定の民族・国籍の外国人に対する発言に関係する裁判が、京都地方裁判所及び大阪高等裁判所において行われ、昨年１２月９日には最高裁判所がその違法性を認める決定をしました。
　スポーツ界においても、昨年３月８日に埼玉スタジアムで行われた試合において、サポーターが観客席に差別的表現の横断幕を掲げる行為がありました。これに対し、Jリーグはただちに撤去しなかったクラブ側に重い処分を課し、Jリーグの試合運営管理規定等にも新たに関連項目を追加しました。
　また、昨年７月２４日の国際連合・自由権規約委員会は、「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約（人種差別撤廃条約）」上の人種差別に該当する差別的言動に対処する措置を採るべきとの勧告をしました。更に、翌８月２９日には、国際連合・人種差別撤廃委員会も、日本に対し、法による規制を行うなどのヘイトスピーチへの適切な対処に取り組むことを強く求める勧告を行っています。
　ヘイトスピーチは、社会の平穏を乱し、人間の尊厳を侵す行為として、それを規制する法整備がされている国もあります。
　よって、国においては、ヘイトスピーチ対策に係る法整備を速やかに行うことを強く求めます。
　以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。
　平成２７年６月１８日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春　日　部　市　議　会
　衆議院議長　様
　参議院議長　様
　内閣総理大臣　様
　法務大臣　様

会議録