◆32番(大山利夫議員) 32番、大山利夫でございます。市政に対する一般質問を発言通告書に従い行わせていただきます。
 1点目は、プリンターのインクカートリッジを再資源化するインクカートリッジ里帰りプロジェクトへの参加の提案についてお伺いいたします。プリンターのインクカートリッジ回収は、数年前より当市の小学校等でも行っていますが、自治体が回収したのは北九州市が初めてで、昨年の7月より本庁舎や区役所などに回収箱を設置しました。その後、他の自治体にも波及して2番目に福島市が設置し、県レベルでは東京都庁、長野、愛知、青森、鳥取の各県庁、その他多くの市で設置の検討がなされています。埼玉県内では、三郷市が本年7月から設置予定で、実施されれば県内初となります。なお、このプロジェクト事業の参加企業はキヤノンやセイコーエプソンなど6社で、2年前から始めて、1年間で約70万個の回収実績を上げており、これは杉の木3,400本分のCO2吸収量に相当いたします。三郷市では、市役所や公民館、図書館など公共施設21カ所に回収箱を置き、それを郵便局員が回収して、長野県諏訪市の仕分け作業所に運び、配線などの金属やプラスチック類を再資源化する仕組みになっております。同市クリーンライフ課は、電器店などに回収箱もあるが、残念ながらインクカートリッジの大半はごみとして出される。里帰りプロジェクトで資源化の割合が高まれば、地球温暖化対策にもつながると話しております。
 当市は、春日部市環境基本条例の附則において、私たちは環境を構成する生態系の一員であり、享受できる環境には限りがあることを認識するとともに、相互に協力して環境への負荷の低減に努め、持続的な発展が可能な循環型社会を築くため、ここにこの条例を定めますとうたっております。そこで、当市もこの里帰りプロジェクトに参加することを提案いたしますが、市の考えをお聞かせください。
 2点目は、花や野菜を育てて、みんなで幸せになろうというテーマの園芸福祉に対する市の考え方についてお伺いいたします。日本園芸福祉普及協会は、園芸福祉について、花や野菜を育てて、みんなで幸せになろうという、一言で言えばこれが園芸福祉である。私たちは、これまでお金をいっぱい持つことで幸せを得ようと考えてきた。いわば経済福祉である。これからは環境福祉の時代であり、よりより環境のもと、豊かな自然や歴史文化と触れ合いながら、ゆったりとした時間を過ごし、いろんな仲間たちと交わる楽しみの園芸福祉は、環境福祉施策で最良のものと意義づけています。また、園芸福祉活動の目的は、青空のもと、さまざまな場所で営まれる植物の種子、発芽、成長、開花、結実、そして収穫というプロセスに幅広い年代の人々が参加して植物と接し、栽培する楽しみや喜びを共有することであり、園芸福祉の活動は代替治療の分野から環境保全や地域まちづくり、さらに情操教育や生涯学習、高齢者や障害者福祉まで、幅広い分野での活用が考えられ、それぞれの家庭ばかりでなく、近隣や地域社会の中で人々と交流しながら、楽しい時間の過ごし方やそれを体感できる場所や空間をつくり上げていく活動と言われております。そこで、この園芸福祉に対する市の考えを、福祉と農政の両面からお聞かせください。
 3点目は、住まいへの侵入盗対策として、県の防犯診断を市の公式ホームページ等で周知する提案についてお伺いいたします。下火傾向と言われながらも、決してなくならない住まいへの侵入盗も、状況によっては殺人事件に発展する犯罪で、ことしに入って当市では1月が28件、2月19件、3月35件、4月21件、5月29件で、合計132件発生し、昨年の1月から5月までの計128件に比べ4件ばかりふえている状況であります。そこで、埼玉県の住民サービスの一つに県の防犯診断があり、簡単な診断としてインターネットで自分の住まいの防犯性をチェックすることができます。さらに、詳しい防犯対策が必要な場合は、専門診断として原則有料のアドバイザー制度がありますが、これらの診断や情報を市の公式ホームページにリンクさせて、周知することを提案するとともに、「広報かすかべ」でも県の防犯診断を周知することを提案しますが、市の考えをお聞かせください。
 4点目は、倒壊のおそれや不審者の侵入等による火災や犯罪の防止策としての空き家対策条例の制定の提案についてお伺いいたします。所沢市は、事故や犯罪などにつながるおそれがある空き家の所有者に対して、改善を求める空き家等の適正な管理に関する条例案を6月10日開会の6月定例市議会に提出し、10月1日の施行を目指しております。市によると、空き家対策単独の条例制定は県内で初めてといいます。市によると、高齢化や核家族化の進展で、市内の空き家は約4年前からふえ、昨年5月末には一戸建て住宅の空き家が343戸に達し、多くは築20年から30年以上で、高齢者が近隣の福祉施設に入所するか、東京都内に住む子供の家に身を寄せるなどして、空き家になったといいます。市には、植物が茂って火災の危険がある、また門が壊れ、犯罪の温床になるのではなどの住民の苦情が昨年は21件あり、ことしも既に5件寄せられており、市は今後も空き家はふえると見て、条例の制定に乗り出したといいます。条例案では、管理不全の空き家の情報提供があった場合、市が敷地外から状況を調査して、所有者に写真とともに必要な措置を勧告し、応じない場合は期限つきの命令を出す。それでも協力が得られない場合は、市役所や出張所の掲示板に所有者の住所や名前、空き家の住所を公表して、対策を促すとしております。当市の場合、現状では一戸建て住宅の空き家が75戸で、住民からの苦情は3件と聞いておりますが、西金野井第二土地区画整理地内の火災に遭った空き家の一戸建てが現在も放置され、近隣の住民が大変に困っている現状を考えると、当市も市民の生命と財産を守る意味からも、空き家対策条例の制定を考えたほうがよいのではないかと思いますが、市の考えをお聞かせください。
 5点目は、高齢者の孤独死対策と買い物難民対策についてお伺いいたします。取手市は、昨年高齢者の孤独死が27件起きており、孤独死の予防策として緊急通報システムや介護保険また高齢者福祉サービスなどを受けていないひとり暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯を対象に、安否確認を電話で行うあんしんコールを本年5月から始めました。この事業は、市内6カ所の在宅介護支援センターに委託し、介護者は今年度は利用者70人を見込み、委託料100万円を計上しています。なお、この事業は各センターのケアマネジャーが週1回から2回の電話で生活状況や健康状態に異常がないかを確認して、必要に応じて自宅を訪問して相談に応じております。取手市の担当者は、これまでに孤独死が発見されない例が多々あった。高齢者には安心して取手市に住んでもらいたいという思いがあるので、一つの手助けとなればと語っておりました。当市の高齢者の方の孤独死は、取手市よりも多く、平成18年度が32人、19年度が37人、20年度が36人、21年度も36人と、だれにもみとられることなく亡くなられていることを考えると、取手市のようなあんしんコールを実施すべきと考えますが、市の考えをお聞かせください。
 次に、社会問題化している、スーパーの閉店や商店街の衰退などで高齢者が日々の買い物に困る買い物難民について、当市では牛島地区が該当するものと思われますが、九州の佐賀市ではNPO法人に委託して、食料品店がない地区に生鮮食品店を2カ所試験開店したりしていますが、牛島地区への対策をどのように考えているのか、お聞かせください。
 6点目は、労働関係法令の遵守状況について、市業務の委託事業者に報告書の提出を義務づける提案についてお伺いいたします。杉並区は、労働関係法令の遵守状況について、区業務の委託事業者に平成22年度当初の契約分から四半期ごとの報告書の提出を義務づけていますが、この制度は、給料未払いの長時間労働といった法令違反が見つかり、是正に従わない場合やうその報告をしたときは、契約解除や指名停止などの処分を行うものであります。報告書の提出を求めるのは、指定管理者制度を適用している業務また長期継続契約や3年以上にわたり同一事業者を継続して随意契約している業務等で、公益法人やNPO法人は除外されております。また、契約書の仕様に報告義務を設けることで強制力を持たせております。今回の措置は、区が建物総合管理業務を委託していた事業者が従業員への給料未払いを続けた上、昨年9月に事実上破綻し、契約を解除した事態を受けたもので、区は報告書の提出は区民サービスが損なわれたり従事者のマイナスになったりすることがないようにするために当然のことだとコメントしておりますが、市の考えをお聞かせください。
 7点目は、市道1―12号線の銚子口香取神社付近の道路舗装及び側溝の整備については、平成19年9月と平成20年6月の定例会で質問をしておりますが、この道路は多くの市民と公用車やごみ収集等の車も利用する道路でありますが、いまだに側溝は整備されておらず、多少の雨でもすぐ冠水する道路であり、私は市が何の手だても下さずに放置していることを遺憾に思っておりますが、市の考えをお聞かせください。次に、市道7―75号線の八丁目534番地周辺の側溝の整備については、20年以上も前に片方の535番地側の側溝は整備されたものの、いまだに側溝が整備されておりません。そこで、いつになったら整備する考えなのか、お聞かせください。次に、県道春日部松伏線の銚子口地区の歩道は段差が多く危険でありますが、今後の対策をお聞かせください。
 8点目は、信号機の設置要望が4カ所で、1つには県道惣新田春日部線の小渕小の通学路の小渕2841番地の交差点への押しボタン信号機の設置要望で、ここは大型車も猛スピードで走っている県道であり、横断歩道があっても停止しないことから多くの保護者の方々から設置の要望をいただいております。2つには、平成18年6月定例会の一般質問で取り上げておりますが、県道春日部松伏線の藤塚1677番地のセキ薬品前への押しボタン信号機の設置要望で、ここはゆりのき橋が開通してから車の量も多くなり、住民が危険な状態の中で通りを横断していることから、多くの設置要望をいただいております。3つには、同じく県道春日部松伏線の銚子口317番地の会田酒店の交差点で、ここはカーブになっているため視界が悪く大変に危険であり、昨年も大事故が発生しております。ここは豊野小前の押しボタン信号機とあわせて、定周期式信号機の設置要望があります。4つには、赤沼1229番地の石塚商店前の交差点で、ここは2年前に死亡事故があり、県道野田岩槻線と交差している赤沼南交差点に近いため横断歩道があっても、ほとんどの車が停止しないとの苦情があり、危険なことから押しボタン信号機の設置要望があります。
 次に、信号機の点灯時間の延長が1カ所で、国道16号線の東部市場前交差点の信号機は、高齢者の方には点灯時間が短過ぎて渡り切れないことから、点灯時間の延長の要望があります。
 最後に、横断歩道の設置要望が2カ所でありますが、1つには、藤塚250番地周辺に春日部特別支援学校の通学バスと朝日バスのバス停があり、両利用者から横断歩道の設置要望があります。特に春日部特別支援学校の保護者の方からは、お子さんたちの交通安全対策上からも強い要望を受けているところであります。2つには、藤塚小学校の校門フェンス横の銚子口330番地周辺には、藤塚小に通学する児童と朝日バスのバス停があることから、横断歩道の設置要望があります。以上、7点の設置要望に対する市の考えをお聞かせください。
 以上で市議選を通じて市民の方々から要望があったことを質問させていただきました。